モナリザの話 ラ・ジョコンダ?スフマートって? 

美術

ラ・ジョコンダとは

モナリザラ・ジョコンダとも呼ばれイタリアの画家レオナルド・ダ・ヴィンチによる世界で最も有名と思われる肖像画だ。

1503年から1506年にかけて制作され1517年まで描かれた可能性がある。(ルターの宗教改革が始まる年だ)

ダ・ヴィンチは当時としては画期的なピラミッド型の構図を採用している。

手を組み、謎めいた微笑みを浮かべる姿は、背景の荒涼とした大自然の中に鮮やかに映える。

スフマートとモナリザ

スフマートと呼ばれる技法で色彩や色調を柔らかく変化させ奥行き感を高め、空中遠近法で描かれた背景の風景はこの絵の謎めいた魅力に拍車をかける。

スフマートは英語ではsmoked offという意味だ。薄い層で塗り足していき色と色の間に細かなグラデーションを付ける技法だ。

ルネサンス期に使われた手法でありラファエロやジョルジオーネなど他の有名な画家も使っているが特に言及されるのがダヴィンチ、そしてダヴィンチの描いたこのモナリザといえる。

mona-lisa-67506_1280 モナリザの話 ラ・ジョコンダ?スフマートって? 

モナリザは誰?

この作品はフィレンツェの商人フランチェスコ・デル・ジョコンドが依頼し、その妻リサ・ゲラルディーニだという説が有力だ。

家庭生活と次男の誕生を祝うものであったと思われる。フランチェスコ・デル・ジョコンドのようなフィレンツェの裕福な商人が妻の肖像画を依頼することは、当時の慣習からして珍しいことではなかった。

モナリザには毛がない?

モナリザには、はっきりと見える眉毛やまつ毛がない。

ルネサンス期には、これらの毛は見苦しいとされ、抜いてしまうのが一般的だった。しかし高解像度スキャンにより、レオナルドは当初、モナリザに眉毛と繊細なまつ毛を与えたことが判明している。

ちなみにこの絵は一般に想像されているよりも小さく、30インチ×21インチしかありません。

1911年、この絵はルーヴル美術館から盗まれた。

盗んだのはヴィンチェンツォ・ペルッジャというイタリア人の便利屋で、この絵はイタリアに返すべきだと考えていたという説がある。

しかし彼は1913年にそれを金で売ろうとして捕まったので、ただの泥棒の金儲けの情状酌量狙いと考えるのが適切だろうか。

ちなみにモナはイタリア語の丁寧な呼び方で英語の「Ma’am」や「Madam」に似ているため、直訳すると「リサ様」となる。

イタリア文化に通じた日本の漫画家が描いたジョジョの奇妙な冒険という日本のアニメがあるが、リサリサという少し年を取った美女の強いキャラクターがいる。もしかしたら関係があるのかもしれない。

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