世界4大美術館、比較まとめ
世界四大美術館といっても諸説あると思う。
今回はパリのルーブル美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、美術館としても最高クラスの歴史と伝統を持つイタリアのウフィツィ美術館、アジアで屈指のコレクションの日本の国立西洋美術館を比較してみたいと思う。
エルミタージュやプラド美術館はまたの機会にでも書かせていただきたい。
それでは早速本題の比較一覧表に。
ルーヴル美術館 | メトロポリタン美術館 | ウフィツィ美術館 | 国立西洋美術館 | |
---|---|---|---|---|
特徴 | 世界最大の美術館で、フランスのパリに位置。多様なコレクションを持つ。 | 美術品200万点を所持するアメリカ最大の美術館で、ニューヨークに位置。 | 開かれた世界初の美術館。 ルネサンス芸術の宝庫で、フィレンツェに位置。 | 日本の西洋美術を中心に展示する美術館で、東京に位置。 |
歴史 | 1793年に開館し、元は王宮だった。 | 1870年に設立され、アメリカの文化を代表する美術館。 | 1584年に設立され、メディチ家のコレクションが基盤。 | 1959年に開館し、東京を代表する国際的美術館。 |
コレクションの種類 | 絵画、彫刻、古代遺物、装飾芸術など。 | ヨーロッパの絵画、アメリカのアート、古代のアートなど。 | ルネサンスの絵画、彫刻、古代のアートなど。 | 西洋絵画、彫刻、版画など。 |
訪問者数 | 年間約900万人以上。 | 年間約500万人以上。 | 年間約300万人以上。 | 年間約100万人以上。 |
特別展 | 定期的に特別展を開催し、世界中のアーティストを紹介。 | アメリカのアートに焦点を当てた特別展が多い。 | ルネサンスに特化した特別展を開催。 | 西洋絵画の展覧会、印象派が比較的多いかもしれない。 |
建築スタイル | ルネサンス様式と近代的な要素が融合。 | アメリカの建築様式が反映されている。 | ルネサンス様式。 | コルビュジエの機能的モダニズム建築 |
代表的な作品 | モナ・リザ(レオナルド・ダ・ヴィンチ) 1503〜1506年、油彩。微笑みと謎めいた表情で世界的に有名。 ミロのヴィーナス 紀元前2世紀、ヘレニズム彫刻。美の象徴として知られる。 サモトラケのニケ 紀元前2世紀、ヘレニズム彫刻。勝利の女神のダイナミックな姿。 ハンムラビ法典 紀元前18世紀、バビロニアの石碑。古代法の重要資料。 民衆を率いる自由の女神(ウジェーヌ・ドラクロワ) 1830年、油彩。フランス革命を象徴するロマン主義の傑作。 ナポレオンの戴冠式(ジャック=ルイ・ダヴィッド) 1805〜1807年、油彩。ナポレオンの壮大な儀式を描く。 ラムセス2世の胸像 紀元前13世紀、エジプト彫刻。古代エジプトのファラオ像。 ディアナの沐浴(フランソワ・ブーシェ) 1742年、油彩。ロココ様式の優美な神話画。 | トマス・コール『オクスボー』(1836年) ハドソン川派の風景画。アメリカの自然を象徴。 フェルメール『水差しを持つ女』(1662年) オランダ黄金時代の静謐な室内画。 ゴッホ『自画像』(1889年) ポスト印象派の色彩と感情表現。 ルノワール『マダム・シャルパンティエとその子供たち』(1878年) 印象派の華やかな家族肖像。 デンドゥールの神殿 紀元前15世紀、エジプト神殿。古代エジプトの建築。 ジョージ・ワシントン(ジョン・トランブル) 1792年、油彩。アメリカ建国の英雄の肖像。 エマニュエル・ロイッツェ『デラウェア川を渡るワシントン』(1851年) アメリカ独立戦争の象徴的場面。 パーヴァティ像(チョーラ朝、インド) 10世紀、青銅彫刻。ヒンドゥー教の女神像。 | ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』(1480年代) ルネサンスの神話画。美の象徴。 ボッティチェリ『春(プリマヴェーラ)』(1482年) ルネサンスの寓意的な神話画。 レオナルド・ダ・ヴィンチ『受胎告知』(1472年) 初期の宗教画。遠近法の革新。 ミケランジェロ『聖家族(ドーニ・トンド)』(1507年) 円形の宗教画。色彩と構図の力強さ。 カラヴァッジョ『バッカス』(1596年) バロックの神話画。劇的な光と影。 ティツィアーノ『ウルビーノのヴィーナス』(1538年) ルネサンスの官能的な神話画。 ラファエロ『自画像』(1506年) ルネサンスの肖像画。繊細な表現。 アルテミジア・ジェンティレスキ『ユディトとホロフェルネス』(1620年) バロックの劇的な宗教画。 | モネ『睡蓮』(1916年) 印象派の光と色の傑作。 ゴッホ『ばら』(1889年) ポスト印象派の鮮やかな静物画。 ルノワール『アルジェリア風のパリの女たち』(1872年) 印象派のエキゾチックな肖像。 ロダン『考える人』(1904年) 彫刻の名作。思索を象徴。 ロダン『地獄の門』(1880〜1917年) 大規模彫刻。ダンテの『神曲』に着想。 セザンヌ『サント=ヴィクトワール山』(1904年) ポスト印象派の風景画。幾何学的構成。 マネ『笛を吹く少年』(1866年) 印象派の先駆け。鮮明な色彩。 クールベ『オルナンの埋葬』(1849年) 写実主義の壮大な宗教画。 |
教育プログラム | 幅広い教育プログラムを提供。 | アート教育に特化したプログラムを提供。 | ルネサンスアートに関する教育プログラム。 | 西洋美術に関する教育プログラムを提供。 |
アクセス | パリ中心部に位置し、公共交通機関が便利。 | ニューヨークの中心、セントラルパークに位置。 | フィレンツェ中心部に位置し、観光地としても有名。バスが便利。 | 東京の上野公園内に位置し、アクセスが良好。上野駅徒歩1分ほど。 |
文化的影響 | 世界中の美術館に影響を与えた。 | アメリカのアートシーンに大きな影響を与えた。 | ルネサンスの再評価に寄与。 | 日本の美術館のモデルとなった。 |
デジタル化 | デジタルアーカイブを進めている。 | デジタルツアーを提供。 | デジタルアーカイブを進めている。 | オンライン展示を行っている。 |
未来の展望 | デジタル化と国際交流を進める。 | アート教育の拡充を目指す。 | ルネサンスアートの普及を目指す。 | 国際的な美術館との連携を強化。 |
比較の表だけではイメージがわかなすぎるので、こちらはニューヨークのメトロポリタン美術館、通称METの紹介動画。
METの収蔵する5大作品を紹介してくれている。字幕なども右下の設定や字幕ボタンを少し触ればすぐ出せるので是非。
そして最後にこちらはフィレンツェのウフィツィ美術館。
名品の彫像が伝統ある建造物と調和しそこかしこにある。
これぞ美術館というたたずまいである。
建物を含め名品揃いである。
個人的にもこちらは行ったことがないので、また円高にでもいつかなったら自分も生で見たいところだ。。